ダイダロスアターック!!(ギリシア神話、ミノタウロスのお話の続きの続きの続き(完結編))

本日は、ギリシア神話の続きを書きたいと思います。

今日こそ、「テセウスの船」についても書きます。

先日も書きましたが、神話って長すぎて、全部覚える必要ないと思うんですが、テセウス(とミノタウロス)のお話、過去の記事はこちら。→①ミノタウロス誕生編②ミノタウロス死闘編③ダイダロス地獄編

他の記事も含めた神話の記事はこちらです。

全然関係ないですが、ダイダロスの飛翔能力にかけて、クイーンの「Don't Stop Me Now」の歌詞のイラスト「重力にあらがう虎のように~」再掲。

2019年のイラスト。

引っ越し後、ようやくPCが使えるようになり過去絵の掲載ですが、本日はダイダロスアタックのイラストを描く間が足りなかったのが悔やまれます。


さて、前回、アテナイの王子、テセウスは、ワンパンでミノタウロスを倒しました。

いや、ワンパンか知らんけど。

テセウスはミノタウロスのいたクレタ島の姫、アリアドネとかけ落ちします。

2人は、ナクソス島に立ちよった際に別れており、これには、「テセウスがアリアドネがいなくなったと思い、アリアドネを残して出港した説」や、「アリアドネを置き去りにした説」、「酒の神バッカスとして有名な、ナクソス島のディオニューソスがアリアドネをめとった説」など、諸説あります。

テセウスは、故郷のアテナイに帰りますが、その際、父、アテナイの王アイゲウスと、約束していた「無事にクレタ島から帰れたら、船の帆を白い帆にして帰ります」という、逆幸福の黄色いハンカチ的な約束を忘れており、出港時の黒い帆のまま帰ります。

アテナイの王アイゲウスは、黒い帆を見てテセウスが死んだと思い、海に身を投げてしまいます。

そして、その海はアイゲウスの名前(Aegeus)から、エーゲ海(Aegean Sea)と呼ばれるようになったそうです。

めでたし、めでた……、全然めでたくはないです。


で、「テセウスの船」という言葉ですが。

「テセウスの船」というのは、「テセウスの船の部品を全部交換したとき、その船は、もはやその船なのか」という、ある種のパラドックスを表す言葉です。

テセウスの長い航海から、テセウスの船の部品を修理交換し続けて、最終的に出港時の部品が何ひとつ残っていないときに、同じ船と言っていいのか、という問題を指す言葉だそうです。

もちろん、これには、物理的問題と物質的な問題以外と、様々な見解があり、これといった正解はないと思います。

昨年TBSで放送されていたドラマ、「テセウスの船」は、タイムスリップを繰り返して、父の無罪を証明しようとするお話で、ちゃんとドラマを見ていなかったので、劇中でこの言葉の解説があったのか知らないのですが、「歴史の部分部分を変えていって、元のモノと変えてしまう」、「戻ってきて父を救う」など、パラドックスだけに限らず、「テセウスの船」とかけて付けられたタイトルだと思います。


テセウスのお話は、今回はここで一旦完結です。

最後に、前回の記事で、クレタ島から脱出した、Pパタマリオことダイダロスのその後について。

ダイダロスは、迷宮から脱出し、そのままシケリア(シチリア)まで飛んでいったそうです。

ダイダロスの飛翔能力については、もはやツッコむまい。

娘アリアドネのかけ落ちの原因になった入れ知恵をされたクレタ島の王、ミノス王は激怒し(元々激怒してダイダロスを迷宮に閉じ込めましたが、さらに怒り爆発)、ダイダロスを探し回りました。

Wikiによれば、各地を回って「糸を巻き貝の中に通したいんだが、どうすればよいか」と問い続けたそうで、コーカロス王が、「蟻に糸をくくりつけ、蜂蜜で誘導し、巻き貝の中に糸を通すことに成功した」ことにより、ダイダロスを知っていると判明、ダイダロスを引き渡すことを要求したそうです。

ここでミノス王は返り討ちに合い、亡くなりました。

昔、「餓狼 MARK OF THE WOLVES」という格闘ゲームにいたグリフォンマスクというキャラクターが、ダイダロスアタックというラリアットを連発する超必殺技を持っていて、なるほど、ダイダロスはミノス王にラリアットしまくって返り討ちにしたのかと思っていました。

Wikiによれば、ミノス王は、入浴中に、コーカロス王の娘、またはダイダロス本人に熱湯を浴びせられ亡くなったそうです。


これにて、4記事に渡り書いてきた、ギリシア神話「ミノタウロス編」は終了です。

一旦、自分が知っていたお話はここまで。

ブログ記事としてはどうでしたかね。

どうであれ、正直、映画の豆知識はネタ切れ感があるので、こういったお話も混ぜこぜで続けていくしかないのですが、神話のお話、需要がありますかね。

まだまだブログの閲覧数がマクロなので、需要と供給のバランスが見えておらず、悩ましいところです。

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