第2回お絵描き講座!「頬骨の美意識」について。

本日は、第2回!お絵描き講座!

本日は、頬骨についてのお話。


ちなみに、前回の「第1回お絵描き講座!「美形の法則」とその反論!」は、「よく、美人顔の法則って言うけど、あんなん人それぞれだろ!」というネガティブな発想から書かれた一面もあって、ちょっと反省しています。

一応、最後にリンク貼ります。

今回は、単純に、頬骨についての知識を書きます。


本日の参考画像は、こちら、「ワンダーウーマン」の誰かの何かの絵の模写。

話題に合わせて、いかにも、というイラストを探して模写しました。

自分の感覚では、アジア圏では、「頬骨」は人気がないと思っています。

こうするだけで、だいぶ良くなったと思う方、多いんじゃないでしょうか。


この原因は、自分の推測では、アジア圏では「童顔の女性」が受けるのに対し、西洋圏では「成熟した女性」が受けることに由来していると思っています。

なので、

こうすると、もっと良くなったと思う方もいると思います。

……そうでもないか?


アジア圏では「童顔の女性」、西洋圏では「成熟した女性」説は、たびたび耳にする機会があるかもしれません。

自分が特に意識するようになったのは、昔「ここがヘンだよ日本人」だったか「世界くらべてみたら」だったかで、美人と話題のモデルさんの顔が、西洋では幼過ぎると言われている、という話題のとき。

パネラーの外国人の方に、「幼過ぎると思う人」と「美人だと思う人」と、挙手してもらうと、スタジオの外国人のパネラーの方々は、アジアの方、西洋の方で、きっぱり別れたことがありました。

アジアの方は「美人と思う」、西洋の方は「この顔は幼過ぎると思う」という結果になりました。


ここでちょっと問題になるのが、「頬骨」と「成熟した女性」は関係あるのか、ということ。

幼いころは体脂肪率が高い傾向が高く、頬骨が目立ちにくいですが、成熟してくると体脂肪率が減ってきて、頬骨が目立ちやすくなる、ということはあります。

この説は、年齢に関係なく、体脂肪率が高ければ当てはまらず、立証するのが難しいと思ってます。

が、「幼いころは頬骨が目立ちにくい」、「(ジムに行って体を鍛えたり、体調管理に気を使って)体脂肪率が低い人は頬骨が目立ちやすい」というのは間違いないと思いますし、そもそも、「頬骨が出てるイラストを見ると、老けて見えるじゃん」と思っている方も多いと思います。

自分は詳しくないですが、恐らくメイク業界でも、そういう認識なんじゃないかな。


んー、何が言いたいかって言えば、「頬骨」と「成熟した女性」は直結ではないですが、「一般にみんな、関係あると思ってるでしょ」ってことです。


さてさて、もう1歩踏み込んで。

ではでは、西洋圏で良いと思われやすい頬骨ってどんなのなの?ということ。

これは、あんまり聞いたことがないんですよね。

昔、映画「ファイト・クラブ」の音声解説で、デヴィッド・フィンチャー監督が、ヘレナ・ボナム=カーターさんの頬骨の影を見て、「見てくれよ。頬骨のラインが口に届きそうだよ。」的なことを言っていたのを聞いたことがあります。

かと言って、他に「良い頬骨」について聞いたことはなく、今日、頬骨の参考イラストを探すために色々検索してみましたが、いくつもパターンがあって、あまり統一した美意識はないのかもしれません。

ギーガーの絵で、頬骨描いてあるクリーチャーいなかったっけ、と思って検索してみましたが、

こんな感じでした。

確かに、なんか見たことある頬の描き方。

ヘレナ・ボナム=カーターさんの、耳から口にまっすぐのラインができるような頬骨とは違う。

ただ、メイクもそれ用のメイクだと思うので、西洋圏で良いとされている頬骨も何となくはあるんでしょうね。

ちょっとまだ理解できてないです。


それと。

本日参考画像を探して、アメコミの画像検索を重ねた結果気付いたのは、1990年代くらいから、アメコミでも頬骨の描写が目立たなくなっているということ。

今でも明らかに、頬骨を意識した「塗り」にはなってますが、1990年代くらいから、「頬骨を線画で描く」ことは減ってきたようです。

正直言って、本日現在でアメコミのイラストを画像検索しても、頬骨に線が入っているイラストを見つけるのは難しかったです。

今後のトレンドとして、アジア圏にも西洋圏にも受けるイラストとして、頬骨は線は控えめに、塗りだけでそっと表現することの方が増えるのかもしれませんね。


こうやって書いていくと、何十年にも渡って集めた美術解剖学的な知識とか、まだまだありますね。

おでことか、鼻とか、アゴとか、目とか、まだまだ語れることがある。

本日は、他に書く話題がなくて、お絵描き講座を書いたところがあるんですが、また話題が見つからないときに書こうかな。


あ、それから、「第1回お絵描き講座!「美形の法則」とその反論!」はこちら。


自分の制作について。

LINEスタンプ第2弾、3枚目の下描き。

……これ使うか?


ではでは、また明日!

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