『すずめの戸締まり』の感想と評価。(ネタバレあり)

本日、『すずめの戸締まり』を見てきました!

ので、本日は、見た人同士で語り合うような、ネタバレありの感想・評価について書いていきたいと思います。

ちょっと、近日中に見たことない方向けの、紹介的な記事も書きたいと思っています。

本日は、見た人向け、ネタバレを含みますのでご注意!

要石となったパンダのチャン。


見たことある人向けに書こうと思っていますが、見たことない人もいると思いますので、序盤のあらすじを書いておきましょうかね。


ネタバレあり、序盤のあらすじ。

主人公すずめは、学校に行く途中にイケメンに「近くに廃墟がないか」聞かれる。

すずめも廃墟に行ってみると、不思議な扉があり、扉を開けてしまう。

また、扉のすぐ脇に埋まっていた石像を地面から引き抜いてしまう。

石像は、猫に姿を変えて逃げる。

扉からは、赤いオーラ的なものが噴出し、やがて地面に落ちて地震を起こす。

イケメンは、地震を防ぐために日本中の扉を閉じるために旅をしていたが、石像が化けた猫に、イスに閉じ込められてしまう。

イスと化したイケメンとすずめは、イケメンを人間に戻すため、猫を追い、九州から東へ北へ、扉を閉めながら旅をすることになる。


いやー、面白かったですね。

安定の新海クオリティでした。

自分がこれまでに見たことある新海誠作品は、『ほしのこえ』『君の名は。』『天気の子』。

ストーリーの印象としては、これまでに比べて伏線回収要素が少なく、シンプルな作りになっていた印象。

今回は、旅のお話になっていて、場所も人も変わっていきますからね。


また、これまでの新海作品もラブストーリーが主軸にあったと思うんですが、最近ラブストーリーについて見方が変わるできごとがあったので、より楽しめたと思っています。

その原因はこちら↓

自分はこれまでラブストーリーにまったく興味がなく、ラブストーリー自体に感情移入ができなかったり、内心、「しょうもなー」と思ったりしていたところがありました。

↑の動画を見て、最近は、「ラブストーリーについて再評価しないといけない」とか思っていました。

これまで理解しようとしてこなかったものの回答を、いきなり教えられて、急に視界が開けた感じ。

そんなワケで、色々な作品で登場する、「世界を取るか、その子を救うか」の選択に、「世界」という回答はありえないんだなあとか思っていました。

そんな思いがあった中で見た今作、東京でのすずめの戦いは、これまで以上に感情移入してしまいましたね。


それから、今作は、地震を止める話から、最後には震災に結びついていきます。

自分の生活は震災の影響は受けていなかった方だと思っていますが、それでも心に来るものがありました。

震災という題材を扱う難しさがあると思いますが、タイミングとしてはちょうどいいくらいなのかもしれませんね。

不謹慎だ!という声はまだあると思いますが、今を逃すと風化し過ぎてしまう、絶妙なタイミングだったかもしれません。


部分部分に視点を移してみると。

今作は、初めて新海誠作品に、「マスコット」が登場した作品なんじゃないでしょうか。

自分的には新海さんはジブリに並ぶポジションに付いてきたと思っています。

ジブリ作品にはマスコット多いですよね。

『となりのトトロ』の「トトロ」とか、『千と千尋の神隠し』の「カオナシ」とか、『天空の城ラピュタ』のムスカとか。

今作には、「ダイジン」と「イス」が登場します。

これまであまりお見かけしなかった、新海作品のグッズが増えそう。


今作、自分が好きだったキャラは、「芹澤」。

すごい良いキャラでしたね。

すごい良い人だった。

歌のセンスが古い。


イスに体がなじんだあとの草太もかっこ良かった。


そういえば、新海作品と言えば、前作のキャラがカメオ出演する、というおなじみの演出がありますが、今作ありましたか?

検索してもカメオ出演の情報が出てこなかった。


自分は、公開2日目の朝8時台の回で見てきました。

300万名限定の「新海誠本」いただいてきました。

もらえるの知らなかった。

内容は、『すずめの戸締まり』『天気の子』『君の名は。』の企画書の一部と、新海誠さん、原菜乃華さん、松村北斗さんのインタビュー。

今作は、災いをもたらす扉を閉める話ですが、主人公すずめの名前は、日本神話で「アマテラスオオミカミが、アマノイワトの後に隠れちゃったときに、アマテラスを踊って誘い出したアメノウズメ」のウズメに由来するそうです。

記憶の限りでは、草太の名前の由来は記載されてなかった。


写真に写ってるもう一冊は、今マクドナルドのハッピーセットのおまけについてくる『すずめの戸締まり』の絵本。

映画が面白かったので、帰りに買ってきましたが、本編とは特にリンクはなかった。

読んだら、本編がもっと楽しめる!というものではないです。


豆知識で言えば、もう1つ。

本日現在のwikiには、「監督の新海誠は、本作に対し、物語もキャラクターも全く違うものの、宮崎駿監督の『魔女の宅急便』の影響を強く受けた要素があると語っている[15]。」と書いてありますが、「しゃべる猫がいる」「10代の女の子が主人公」以外に、ほとんど共通点は思いつかなかった。


さてさて、映画の評価について。

インターネット・ムービー・データベース(IMDb)の評価は、8.4/10。

Rotten Tomatoesは、まだ評価なし。

評価始まったばかりだと思いますので、ここから変わっていくとは思います。


ちなみに。

『天気の子』は、IMDb、7.5/10。

Rotten TomatoesのTOMATOMETER(批評家スコア)は92%、AUDIENCE SCORE(一般スコア)は96%。

『君の名は。』は、IMDb、8.4/10。

Rotten TomatoesのTOMATOMETER(批評家スコア)は98%、AUDIENCE SCORE(一般スコア)は94%。

『すずめの戸締まり』、自分の評価は、9.3/10くらいかなあ。

めちゃくちゃ面白かったです。

満点でないのは、好みの問題。


今作は、「他の閉じ師の話」とか、「歴史上の地震のときの閉じ師の話」とか、「閉じ師いなくても、扉を開けちゃった話」「閉じ師いなくても、扉を閉じようとした話」とか、いくらでもスピンオフが作れそうで、妄想が広がりますね。

日本人なんだし、ジブリ作品は全部見る、くらい、とりあえずでも見ていい映画だと思います。

いつものセリフを書くならば、「どんな作品を見るときも期待し過ぎないで」。

期待し過ぎると、楽しめるものも楽しめない。


ひっさびさに映画のお話書きましたね。

ではでは、また明日!

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