『The Last of Us Part II』の感想(ネタバレ有り)と、猫YouTube!

本日は、ゲーム『The Last of Us Part II』の感想(ネタバレ有り)と、猫YouTubeについて!


まずは、ゲーム『The Last of Us Part II』について。

最終決戦が悲しくてならないパンダのチャン。


いやー、ようやくエンディングにたどり着きました。

なんて言っていますが、自分はプレイしておらず、ゲーム実況のガッチマンさんの動画で拝見しました。

第一回実況動画の配信が2020年6月19日で、ゲームが発売された直後(同日)。

自分は実況配信初日に見たと思うんですが、それから最終回を見るまでに2年半近くかかってしまった。


この後、ゲームのあらすじと、感想を書いていきますが、がっつりとネタバレしていきます。

ネタバレ注意!!


さてさて、前作、Part1のあらすじですが。

舞台は、キノコに感染してゾンビ的な感じになってしまったキノコ人間がたくさんいる荒廃した世界。

キノコに感染しても発症しなかった、抗体を持つ少女エリーを、研究所まで護送することになったジョエルと、エリーのお話。

※グロ注意!

護送をまかされるジョエルは、キノコ人間が現れたときにエリーと同年代の娘を亡くしていて、ジョエルとエリーは研究所に行くまでの旅で親子のようになります。

そして、研究所に着くと、キノコの抗体を作るには、エリーの脳を取り出さないといけないことが判明。

ジョエルは、エリーを死なせないために研究所の人達と戦い、エリーを連れ帰る。

というお話。


最後、エリーの命と引き換えに世界を救うか、エリーを救うかになるワケですが、ジョエルが、1ミリもぶれずにエリーを選びます。

手術台から救い出したエリーが目を覚まして、ジョエルは、「お前以外にも抗体を持った人がたくさんいて、いなくても大丈夫だったから帰ってきた」という嘘をつきますが、エリーは腑に落ちていない様子。

ゲームの最後の最後に、エリーが「さっき言ったことは本当だったって誓って」というと、1ミリもぶれず「誓う。」というジョエル。

この、1ミリもぶれないジョエルの愛が壮絶過ぎるのと、「誓う」と言われて、全然納得できてなさそうなエリーの表情に、心がぎゅうううう!となるのが第一作。

世界中のゲーム賞を受賞しました。


前置きが長くなりましたが、その後、2020年に満を持して発売された続編が、『The Last of Us Part II』。

前作から5年後の世界。

ジョエルとエリーは、とある町で平和に暮らしています。

あるとき、町の外で、ジョエルと弟は、アビーという筋骨隆々の女性とその一行を、キノコ人間達から救います。

が、アビーは救ってくれた人がジョエルだと分かるとボコボコにして撲殺します。

父のようなジョエルを殺されたエリーは、アビーを倒すために復讐の旅に出る。

というお話。


結末までネタバレをすると。

エリー編では、アビーの仲間を皆殺しにして復讐を達成していくんですが、アビー編では、ジョエルに父を殺されたアビーの事情や、たまたま出会った姉弟を救ったために組織を抜けるハメになるお話などが描かれます。

そして、アビー編の後半には、仲間が皆殺しにあったことに気付いたアビーが、エリーと対決。

アビーが勝利し、エリーにはとどめをささずに去っていきます。

その後、エリーは恋人と平和に過ごしていましたが、ジョエルの死がトラウマになっており、再びアビー復讐の旅に。

ラスト、アビーを見つけますが、アビーははりつけになっており、やつれきっていました。

それでも、アビーをはりつけから降ろし、決闘を挑むエリー。

はりつけにされてヨボヨボになっているアビーと、旅の途中、腹を刺されて血みどろのエリーが決闘し、エリーがアビーにとどめをさそうというところで、エリーが泣き崩れ、復讐の旅は終わりを迎えます。


今作は、絶賛された前作に比べ、大変に賛否の分かれた作品でした。

まー、気持ちは分からんではないです。

前作の主人公ジョエルが冒頭に死亡してしまうことや、ジョエルをぼこぼこに拷問して殺したアビーに対するヘイトがすご過ぎて、受け入れられなかった方が多かったようですね。

自分も前作からとても好きだったので(プレイしてないけど(実況動画では4周くらいしてます))、好きなキャラが死亡して嫌だーってのは分からなくはないです。


自分は、物作りにたずさわったりするので、ジョエル殺害後にアビー編になった時点で、「あ、アビーの事情が分かるのね、アビーにも感情移入させるのね」「アビー・エリー両方に感情移入させて、「復讐良くない!」っていう話ね」って思ったんですが、そうならなかった方がかなりいたようです。

自分が、アビーに対するヘイトが高くなり過ぎなかったのには、「最終回を見るまでに2年以上かかっていて、アビーに慣れてきた」とか、「いいおっさんになって、キャラに対する執着に対して、話の構造の面白さに惹かれた部分が大きかったから」とかあると思います。

また、アビーに撃たれたジョエルが「お前は誰だ」と言ったのに対し、アビーが「誰でしょう?」と言うのを聞いて、前作が好きだったプレイヤーは「心当たりしかない。」と思ったと思います。

前作は、世界とエリーを天秤にかけて、「敵キャラ」を殺しまくってエリーを救ったジョエルに、「まあー、いつかはこうなるか……」と納得したところもありました。

実際ジョエルも「誰でしょう?」と言われて、察していた様子。


制作陣が、ここまでアビーのヘイトが高くなるか、前作主人公の死に抵抗があるか予想していたか謎ですが、「復讐ゴリラ・アビーより、前作主人公にして美少女アベンジャー(報復者)・エリーの方が、罪が重く描かれている」のも伺えました。

エリーはジョエルの復讐のために、アビーの仲間を皆殺しにしますが、アビーは父を殺したジョエルを殺害する際に、ジョエル以外の全員、重症を負わせず解放しています。

実際、アビー編後半、劇場での対決の際に、アビーは「(エリーが)みんなを殺した。見逃してやったのに……。全部ぶち壊した!」と言っていて、ジョエル以外の犠牲が出ないように計画していたことが分かります。

また、エリーは(故意ではないですが)妊婦殺しをしているのに対し、アビーは妊娠している友人を殺された直後ながら、エリーの恋人の妊娠を知って、殺さずに立ち去っています。

さらに、エリーは、映画やゲームでタブー視されている「ワンちゃん殺し」もします。

子供殺しよりヘイトが高いと言われる動物殺し。

そして、最後は、少年と去っていくアビーと、独りぼっちになるエリーのエンディング。


んー、あと、アビーへのヘイトが高いのには、見た目の問題もあるかと思います。

明らかにアビーよりエリーの方が弱そうですからね。

アビーの顔のモデルさんと、妊娠しているエリーの恋人ディーナの顔のモデルさんの動画。

モデルの人は、モデルになるだけあって、すごい美人さん。

ちなみにアビーの体型は、別のColleen Fotschという方がモデルのようです。


とにかく、世界的に絶賛された前作と違い、今作は賛否両論。

そして「否」の多くは、ジョエルの死によってもたらされたのではないでしょうか。


さて、改めて自分の感想ですが、今作、めちゃくちゃ感動しました。

前述のように、制作サイドの意図通り(?)、アビーにもエリーにも感情移入ばっちりだった自分は、最後の最後、はりつけになっているアビーが悲しくてなりませんでした。

そして、ヨボヨボのアビーをはりつけから落とし、エリーをボートに導くアビーに、エリーは戦うように言います。

……いや、エリー、もういいっしょ……。

アビー・エリー最終戦は、素手の元ゴリラ・よぼよぼアビーと、前作からなぜか壊れない無限ナイフを持つ、お腹刺され血みどろエリーなのですが、エリーがアビーを切りつける度に、両方に感情移入している自分は「痛い痛い痛い!!」ってなる。

アビー・エリー最終戦は、自分の感覚では結構長くて、アビーを切りつけるエリーに、「エリー!もういいよ!ジョエルもきっともういいって思ってるよ!」と泣きそうになりました。

前作の後半の雪の村、食堂での戦闘で、エリーがデビッドを泣きながらマチェットでメッタ刺しにしたときに、ジョエルが後ろから抱きしめて止めてくれますが、今作の最終戦もジョエルにそうして欲しかった。

前作も今作も、一言では言えない切ない気持ちになる作品でした。

まー、前作に比べて、明らかに「復讐について」のお話で、「復讐なんて空しいだけさ!」ってなると思いながら見たので、分かりやすかったかな。


ストーリーの本筋に関係ないですが、前作、後半の雪の村で、キノコに感染しても発症しないエリーが、デビッドの部下に嚙みついて、「グヘヘ、お前も感染したぞ」みたいなことを言って、相手を動揺させてスキを突くシーンがありましたが、今作、エリー・アビーの劇場での決戦で、アビーはエリーに噛みつかれて発症していないので、あれはハッタリだったんですね。

……アビーが抗体持ちだと、色々ややこしいことになる。


さてさて、こんな大好きな『The Last of Us』ですが、Part1のドラマ版が来年配信予定。

楽しみじゃー。


本日も猫YouTube更新しています!

遊びをおねだりするそら。

お仕事中みたいになってますが、実際は早朝かな?


ではでは、また明日!

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