フンババとハマーン様の関係。(メソポタミア神話のフンババのご紹介)
本日は、10日ぶりに神話のお話。
メソポタミア神話に登場する「フンババ」について書きます。
イラストの内容は、のちのちお分かりいただけると思います。
フンババは、メソポタミア神話に登場する恐ろしい森の番人で、恐ろしい顔、大きな声、面白い名前の、巨人です。
アニメやゲームのFateシリーズで、金ぴかの最強イケメンでおなじみ、ギルガメシュが主人公の神話「ギルガメシュ叙事詩」に登場する敵キャラです。
Wikiによれば、「剣呑な口は竜、顔はしかめっ面の獅子、胸は荒れ狂う洪水」、「フンババの咆哮は洪水であり、彼の口は火を意味し、吐息はまさに死である!何者かが森に踏み入ったとすれば、彼は100リーグ離れた場所からどんな森のざわめきも聞き分ける![7]」そうで、半裸でもじゃもじゃのおじさんの像で表現されています。
……胸が洪水……??
Wikiを渡り歩いていると、メソポタミア神話は、標準バビロニア語版、アッカド語版、古バビロニア版、ヒッタイト語版、シュメール語版などなど、色々なバージョンの話が出てきて、正直、その関係性や、どれとどれが同一か、全部違うのか、理解していません。
フンババについても、「レバノン杉を守る森の番人」で「ギルガメシュと、相棒エンキドゥによって討伐された」という点については一致しているようですが、その詳細については、様々なバージョンがあるようです。
だいたい共通している内容としては、
ギルガメシュと相棒エンキドゥが、レバノン杉を守る恐ろしい森の番人フンババと戦い、フンババが「木材あげる!」と命乞いし、ギルガメシュは躊躇するも、斧で倒す
というもの。
バージョンによって、ギルガメシュは、「今ならフンババは鎧をあんまり着てない!」とお告げを聞いていたり、戦って命乞いをされたあと、斧で止めを刺すのが、ギルガメシュだったり、相棒エンキドゥだったりします。
Wikiによると、シュメール語版では、「~斧で武装させた国の若者50人を引き連れ、7つの山を越える。」と、神話というより、歴史書よりの記載になっているようで、まあ、そういうことかな、昔々にいた王様が斧兵と出兵して、木材の豊富な地に遠征、何か防御の薄いタイミングをついて戦った話があったのかな、というのが感じられます。
命乞いをされて躊躇するのとかは、敵を悪く書いたり、王の慈悲を見せたりということがあると思うので、史実に近いのかは分かりませんね。
残念ながら、Fateシリーズで金ぴかの鎧のイケメン、ぴかぴかでつるつるのギルガメシュも、神話では、もじゃもじゃのモリモリです。
今とは価値観が違うので仕方ない。
今よりも、ずっと勇ましさや蛮勇さが重要だった時代のお話です。
今回1番書きたかったことは、「フンババ」という名前について。
大変失礼ながら、「フンババ」という響きは、面白いと思ってしまうのですが、シュメール語では、「フワワ」となるそうです。
……チワワみたいで、かわいい。
さらに。
「フワワ」は、大地の女神、プリュギア語の「クババ」と同一という説があり、「クババ」は、ギリシア神話に取り入れられ、美しい大地の女神「キュベレー」と呼ばれるようになりました。
「キュベレー」は、もちろん「機動戦士Ζガンダム」「機動戦士ガンダムΖΖ」で絶大な人気を誇る敵キャラ、ハマーン・カーンの乗る美しいロボ、ハマーン様の乗るモビルスーツ「キュベレイ」の名前の由来です。
プリュギア語もプリキュアみたいですが、本日はそこはどうでもいいです。
もじゃもじゃの森の番人、巨人の「フンババ」が、美しいモビルスーツ「キュベレイ」の名前の元ネタというのが、ちょっと面白い。
現在の当ブログの課題、LINEスタンプ作り。
今朝は進んでいないので、描き溜まっている下描きを掲載。
本日は、だいぶ早起きしたのですが、結局時間いっぱいブログを書いてしまっています。
とはいえ、かなり早く更新したので、この後、出勤までに余裕があれば、着手したい。
……と思ったのですが、家の通信環境が悪く、ブログの更新(アップロード)に30分くらいかかってしまったので、急いで出勤せねば。
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