アラン・チューリングさんの誕生日

本日6/23は、チューリングマシンやチューリング・テストの生みの親、アラン・チューリングさんの誕生日です。

映画監督や俳優さんの誕生日の記事が多い中、急に学者さんです。

急に知らん人の名前出てきたって思われるかもしれませんが、SF業界、人工知能などには多大な貢献をされた方です。

本日は、アラン・チューリングさんの作ったチューリング・テストや、それに関連したSF作品について書きます。

「ドモアリガット、ミスターロボット」でおなじみ、スティクスのミスター・ロボットのイラスト。

2018年のイラスト再掲。

けっこうお気入りのイラスト。

※9:34追記、本文最後に、スティクスのミスター・ロボットのミュージックビデオ添付しました。


アラン・チューリングは、チューリングマシンやチューリング・テストを考案した数学者です。

有名な「チューリング・テスト」は、人工知能が、人間か機械か見破られないかというテストで、「人:Aと、人工知能:B」と「人:C」が会話(質問)をして、Cが、AとB、どちらが人間だったか言い当てる、ここで、人間か人工知能か見破られるかどうかというテストです。

お察しの通り、難しい言葉なので、正確に解説できている自信はありません。

とにかく、そういう、機械が人間と話して、機械だと見破られるかどうかというテストです。

自分が大好きな「攻殻機動隊 STAND ALONE COMPLEX」のシーズン1、15話で、サイトーが狙撃制御マシンのテストが上手くいかなかった際に、タチコマが狙撃制御マシンを調べるシーンで「しゃべることもできないのかー、チューリングマシン以下だねー、ポンコツー」というセリフがあります。

Wikiでチューリングマシンを見てみると、……全然意味分かんなかったんですが、恐らくこの場合は、チューリング・テスト、会話のテストができるマシンという意味のセリフだと思います。

ちなみに、この直前に、タチコマというロボットが、オペレーターロボット(受付や簡単な接客などができるロボット)に、「そうだよ!僕は嘘しかつかない。本当のことは何一つ言わないんだ。」「さて、もし今のセリフが本当なら、彼は今真実を語ってしまった。もし今のセリフも嘘なら、彼は普段から真実も語ることになる。この矛盾をどう処理する?」と言って、あっさりオペレーターロボットをフリーズさせるシーンがあって、SFとして面白い、上手いなあと思ってしまいます。

さらにこの回のラストは、主人公の少佐が、そのタチコマをもあっさりあざむいていて、上手いと思わせてくれます。


他に、2013年の「ザ・マシーン」という映画のセリフに、チューリング・テストという言葉が出てきたと思うんですが、自分の加入しているNetflixとAmazonプライム・ビデオでは配信終了していたので、ちょっと確認できなかったです。

この映画の中で、世界で初めてチューリング・テストに合格したマシン、というのが出てきたと思うんですが、実は、映画公開翌年の2014年6月7日に13才の少年の設定のロボットが、実際に世界で初めてチューリング・テストに合格しています。

13才の設定というのが、絶妙というか、ちょっとずるい感じがしますね。

実際のテストの様子がどうだったか分からないんですが、なんか、会話が成り立たなかったり、中二病なことばっかり言っていても、機械と見破られなそうというか。

ザ・マシーンの主演は、ケイティ・ロッツという女優さんなのですが、海外ドラマで、よくアクションシーンを披露されている印象があります。

海外ドラマのARROW/アローの世界、アローバースのTHE FLASH/フラッシュ、SUPERGIRL/スーパーガール、BATWOMAN/バットウーマン、レジェンド・オブ・トゥモローなんかに出演されています。

自分が初めて知ったのは、2011年の「デス・ヴァレー ~密着! ロス市警アンデッド特別捜査班~」という海外ドラマで、ゾンビやヴァンパイアがいる世界観、Netflixの「ブライト」みたいな、好きな世界観だったんですが、シーズン1打切りのようで残念。


2000年のシーマンから現在まで、会話のできるロボットの進化は凄まじいですね。

チューリング・テストに合格したロボットが生まれてから7年もたっていると思うと、現在の自動音声なんかが、いかに進化したかと思います。

こういうSF的なものの進歩は、SFを作りたいと思ったときに難しくさせますね。

同時に、新しいSFが楽しみになります。

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