狂戦士の足跡
昨日、マンガ、ベルセルクの作者、三浦建太郎先生が亡くなられたと発表されました。
本日は、ベルセルクの思い出と、最後に豆知識を1つ書きたいと思います。
来月になるかもしれませんが、本日のイラストはちゃんと完成させたいと思います。
ベルセルクは、隔週青年マンガ誌ヤングアニマルに連載されていたマンガで、主人公ガッツが死闘を繰り広げる、エロ・グロ満載の神話のような壮大なダーク・ファンタジーです。
簡単なあらすじや設定を書きたいところなんですが、ストーリーが壮大で難しいですね。
かつて「鷹の団」と言われる傭兵団にいた主人公ガッツは、団長グリフィスの右腕的存在だったのですが、ある儀式が行われ、グリフィスは鷹の団を含め、すべてを犠牲にしてモンスターの神のような存在になってしまい、ガッツはグリフィスに復讐するため、壮大な怪物達との戦いに突き進んでいく、という感じですかね。
印象としては、歴史もののような神話のような雰囲気を感じると思います。
このブログでは、映画やゲームなどに関係する誕生日や記念日をメインに、思い出や豆知識なんかを書いてきました。
自分は言霊のようなものって多少なりともあると思っていて、ネガティブなことをはっきりと文字や言葉にすると、極々わずかかもしれませんが、気持ちに影響すると思っています。
そんなこともあり、ネガティブな要素を持つものは基本的に口にしないことにしているのですが、今回はとても親しんだベルセルクについて語りたかったので、書かせていただくことにしました。
三浦建太郎先生を偲ぶ気持ちもあり、できるだけ面白いことをお届けしたい気持ちもあり、難しいですね。
普段は楽しいこと書いているつもりなので、また見に来ていただけると幸いです。
ブログの毎日更新を初めて1か月半で、まさか2度もこんなことを書くことになるとは。
自分は、部屋にものを増やしたくないので、あまり本を買ったりということをしません。
おそらく、買いそろえようと思ったマンガは10タイトルもないと思います。
ベルセルクは、そんな中の一本でした。
ベルセルクと出会ったのは、恐らく高校時代に友人がマンガを持っていたからで、Wikiを見ると、17~18巻くらいの頃ですかね。
冒頭に書いたあらすじの儀式が14巻みたいなので、そこから3匹目くらいのモンスターと戦っているくらいかもしれません。
Wikiを見て衝撃だったんですが、このマンガは1989年から連載しているんですね。
自分は18才から1人暮らしをしていたのですが、18才~20代の頃はとにかくお金がなく、心も体もすさみきっていました。
そんな頃、ベルセルクのガッツや、軍鶏の成嶋亮のような、手段を選ばない、血ヘドを吐きながら戦う姿は、絶望の中の希望のようなものを感じさせてくれました。
ちなみに、コミッカーズというイラスト雑誌だったと思うのですが(検索してみたのですが、恐らく2002年夏号。すみません、かなり曖昧な記憶です。)、三浦建太郎先生がインタビューに答えられている中で、「ベルセルクももう佳境ですからね」というようなことを仰っていて、あれから20年、何がどう変更されてしまったのか謎です。
ちなみに2002年だと、魔法使いの少女シールケが出てくるころなので、シールケ合流→狂戦士(ベルセルク)の鎧→決戦という構想だったのかもしれませんね。
タイトルもベルセルクですし、合点のいく展開かもしれません。
その後20年で、物語はグリフィスの新しい鷹の団の復活や、海編などなどがあり、まだしばらくは続く様子でしたね。
連載ペースも間違いなく落ちては来ていたので、いつかフェードアウトして完結しないのではないかとも頭をよぎりましたが、こんな形になるとは思っていませんでした。
人生の一番ダークサイドにいた頃に、心のささえになってくれた作品の1つだっただけにショックでした。
特に、ここ数年読んでいなかったのが、先日猫カフェで2~3巻読み進めて、生活の中に戻ってきたところでしたしね。
こういうときに広告を貼るのは気が引けますね。
迷ったのですが、連載ペースもあり、作品から離れていて、今回の件でまた見たくなった方もいらっしゃるかと思って、広告貼らせていただきました。
こういうのって、売上はご家族に入るんですかね。
きれいごとにならないように書きますが、もちろん自分には入ります。
さてさて、最後はベルセルクの豆知識で終わろうと思います。
ベルセルクには、単行本に収録されていない、幻の1話があります。
「深淵の神②」という話で、冒頭のあらすじに書いた儀式「蝕」の中、グリフィスが精神世界のような、より深い、深淵に降りて行き、世界の真相を知るというような話です。
この段階で、世界の真相を公開しない方がいいということで、単行本に収録されなかったという噂です。
自分がこれを知ったのは15年くらい前だと思うんですが、当時はこれを見つけるのが大変でした。
たしか友人に、国会図書館にあるヤングアニマルもこの話が破り取られていたと聞いた気がするのですが、またまた曖昧な記憶です。
しかし、今は「深淵の神」で検索すると、あっという間にネット上にたくさん出てきますね。
自分としては、見せてしまってもいいんじゃないかなという、期待してまで見るほどの内容でもないかな、と思うものでしたし、今回こういうことになって、よりベルセルクの真相に近付きたいと思う方がたくさんいらっしゃると思うので、何かの形で公開されてもいいなじゃないかなとも思います。
少し話が変わりますが、ベルセルクの場合、過激表現などで差し替えられた話が他にもあるんじゃないかなとか思ってしまいます。
ベルセルク、本当に好きな作品でした。
三浦建太郎先生、ありがとうございました。
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